前回のお話はこちら
ヴォラリアン「・・アレですか?」
係の人「アレデス」
目の前で動く人気の無いリフト。しかもそのリフト、上りではなく下っているではないか。
つまり、我々は一度ゴンドラで上がって来た後に、さらにリフト(通常のスキー場にあるまさに普通のむき出しのリフト)で下るという破天荒なルートで宿へ向かうというのだ。
ヴォラリアンA「また下で会おう」
ヴォラリアンB「また後で!」
この時誰がこの後に待ち受ける地獄を予想出来ただろうか。
というより、-13度の氷点下で私服(一部革靴の猛者あり&ドンキホーテ大量持参)の時点で既に地獄絵図。
続々とリフトに乗っていくヴォラリアン達。ちなみに私は3番目にリフトに搭乗。
容赦なく降りつける吹雪。そしてこれは俗に言う<向かい風>。
ヴォラリアンA「うおー!サビー!(寒い)」
ヴォラリアンB「前が・・前が見えない!」
ヴォラリアンC「寒い!怖い!ていうか寒い!冷たい!」
そんな声が前から後ろから聞こえていたのは最初の2・3分だっただろうか・・
ヴォラリアンA「・・」
ヴォラリアンB「・・・」
ヴォラリアンC「・・・・」
次第に薄れゆく皆の声、終わりが見えないリフト。降りつける吹雪で息をするのもままならない中、耐えに耐えかねて私は鞄の中に頭を突っ込むという一次避難をしながら思い出していた。
「そういえば、手袋をしてない人いたなあ・・」、と。・・もはやネタである。
それから何分が経っただろうか・・10分は経ったのではないだろうかと思うぐらい吹雪に打ちつけられることようやく見えた下界(山の中腹?もはや何もかも不明)。着くなり係の人に小屋(宿)への行き方を聞く。
瀕死のヴォラリアンA「三五郎小屋に行きたいんですけど・・」
係の人「それならあっちだよ。吹雪で全く見えないけど、100m程あっちへ行けば三角の屋根があるからそれだよ」
そう、100mどころか10m先ぐらいまでしか見えないこの天候。ただ係の人の言うことを信じて進むのみ。
先に下界(山の中腹らしい)に着いた3人は後続を待たず進む。何故なら寒すぎるから。
一歩踏み出せば余裕で膝まで埋まる積雪の中、ようやく見えた三角の屋根。
「助かった・・」
私は思った。
「あぁ、雪山で遭難した人達ってきっとこんな感じなんだろうな。」
しかし、振り返れば後続は来ていなかった。。
私は思った。
「あぁ、雪山で遭難した人達ってきっとこうやってバラバラになっていくんだろうな。」
つづく

















ピンバック: 三五郎小屋へ行ってきた⑧IN山形蔵王 - ECコンサルタントブログ-ベンチャーで名を馳せヴォラーレで飛翔せよ-